レ・ミゼラブル2021帝劇公演の感想③アンサンブルキャスト編
レミゼではアンサンブルキャストにも魅せられるので、印象に残った方々のことを書きます。かなり偏りましたが全員観ることができました。
杉浦奎介さんのフイイは、初出演された2017年、当時アンサンブルの方のことまでは詳しくなかったのですが、民衆の歌のソロを歌う姿を見て「!!」「あの人は誰」となりファンになりました。歌声が綺麗で、優しく男らしいフイイでとても格好良くて。今期は『1日の終わりに』の失業者の中でも杉浦さんが分かったのが嬉しかったです。
民衆の歌のフイイのソロ部分(♪悔いはしないな~)は、照明や見上げる民衆の絵も美しく、レミゼ全体の中でも有数の格好良いシーンだと思います。今期は、ソロ前にフイイが階段を上っていく時からドキドキするようになりました。そして、最後に観劇した回は、2017年から観てきたけどラストかな…と思うとこのソロ前に涙が溢れてきました…。
2019年に続き、3期目のフイイ役が決まった時は喜びましたが、4度目のフイイはどうか…もし役替わりするとしたら何役だろう。目立つソロが多いフイイ枠は、特に歌が上手い方がキャスティングされるようです。Wキャストの岩橋大さんも、かなり良かったです。
モンパルナスの田川景一さんは、バリケードでの演技が刺さりました。エポニーヌを失ったマリウスをなぐさめる→グランテールの「♪過ぎた日に乾杯~」で澄んだ瞳で笑顔を見せる→グランテールが「死も恐れぬか?」と歌うと表情が変わり「人の気持ち考えろよ」と泣きそう、苦しそうな顔で食ってかかる→フイイや仲間に優しくなぐさめられるという流れ。繊細で純粋な学生、少年という感じです。一方、モンパルナスの悪くチャラい感じも魅力的で、こんなにいろいろな表情を見られて美味しい舞台です…。
プルベールの藤田宏樹さん、2019年から出演され歌が上手いのは知っていましたが、今期はビジュアルも存在感がありました。大きな目にきりっとした眉は舞台映えして、工場や波止場の大勢の中の1人として出るような場面でも目立ちます。ふわっと横に流した髪型やふわっとしたブラウスの袖が素敵で、衣装も映えて見え、学生たちの中でプルベールがメインキャストとして舞台にいるような感じがしました。レミゼの裏話などを、ブログで丁寧に書かれているのにも注目しています。
Wキャストの、横田剛基さんのプルベールも好きです。以前、所属事務所のオーチャードライブで、カフェソングを歌われていたのが、マリウスそのもので驚き感動しました。2007年のガブローシュ!応援したい役者さんです。
病気の娼婦役、石丸椎菜さんも存在感があります。工場、病気の娼婦、カルーセルのソロはそれぞれ全く声色が違い、役者さんって凄いと思わされます。テナインのシーンも好きです。
他には、司教役増原英也さん、バベ役岩﨑巧馬さん、ブリジョン役松村曜生さん、ファクトリーガール役宇山玲加さん、かつら屋役桑原麻希さんが特に印象に残りました。アンサンブルキャストの方々はレベルが高く、レミゼに出たい歌の上手い人はたくさんいる中で、やはり選ばれた人たちだなと、キャスティングに納得します。その中でも特に良かったと感じた方は、次期もキャスティングされていることが多い気がします…。旧演出から長く出演されているメンバーは、レミゼになくてはならない存在ですよね。
以下の記事にも感想を書いています。
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