アリージャンスの配信を観ました

2021年8月17日

2021年3月に観劇した『アリージャンス~忠誠~』の配信を視聴しました。1週間何度でも視聴可、特典映像(アフタートークやバックステージ映像)付きで2,400円(Go Toイベントの割引適用で)とお財布に優しい。

1度の観劇で認識できてなかった部分も分かりました。カメラワーク良き。以下ネタバレありの感想です。

1番感じたのは、やはりラストシーンがあまりに美しいなと…。オールドサミーがハナコと再会し抱き合うシーン、上手前方の席にいたので上條恒彦さんの顔が見えませんでしたが、配信でこんな表情をされていたのだと知りました、最高です。濱田めぐみさんのケイと海宝直人さんのサミーも抱き合う構図、音楽もとても美しく、素晴らしいラストシーンです。ラストだけ何度も再生してしまい、その度に涙と鼻水止まらずでした。

でも終わり方は綺麗でも、ケイもパパも亡くなり生きているうちに再会できなかったこと、サミー、ケイ、パパ、皆長い間苦しんで生きたことは事実で、悲しすぎる。皆家族を愛していたのに。パパは苦労して働きサミーを大学に行かせ、サミーの幸せを願っていたのに、全てが消えてしまい辛い。もっと息子に愛情を伝えないといけなかった、どうして自分のせいで母親が死んだと思わせてしまったの…と思うけれど。

音楽が良いです。リプライズがかなり多く、同じメロディーが何度も歌われますが、ここで出てくるの…と使われ方が印象的だった箇所があります。戦争が終わりサンフランシスコでケイとパパがハナコを抱きながら、「♪小さな石で~山も動かせる~」と希望を歌い、それに続いて、サミーが「♪GAMAN~」と歌い帰ってくるという。どちらもおじいちゃんから受け継がれた言葉、どう解釈すればよいか。

海宝直人さんのサミーと、小南満佑子さんのハナの駆け引きのシーン、可愛くて、2人ともアメリカ人ぽい。試行錯誤してそうなシーンだとも感じました。ダンスのこの2人の物語も配信でしっかり観れ、切なくなりました。

発見は、戦場のシーンの兵士の中に、おそらく小島亜莉沙さんがいました。もう1人、セリフがなくあまり顔を見せない誰か不明な人がいて、女性?だとしたら髙橋莉瑚さん?とも思いましたが違うかもです。

日系人たちが質問票を提出する時、俵和也さん(日系二世のジョニー・ゴトウ役)と西野誠さん(日系一世医師のヒデオ・タナカ役)は米軍兵士に引き止められますが、俵さんは妻1人だけ残して戦場には行けないと、質問27(軍隊で戦うか)には「No」と答えたのかなと想像しました。西野さんは…?

再演して欲しいです。劇場で観劇した時の感想は以下の記事に書いています。

アリージャンス観劇~今私たちが観るべき作品