「ジキル&ハイド」感想|2023/3

まだまだやれそう、まだまだ観たかったですが、石丸幹二さん最後のご出演の「ジキル&ハイド」を観劇しました。

石丸さんの歌うビッグナンバーはそれはもう最高ですが、個人的に一番好きだったのが「Lost in the Darkness」。父親に語りかける声が優しくて誠実で、その後のストーリーに説得力がありました。

豊かな声と、ものすごい熱量の表現を堪能しました。
大変な役。
ハリーポッターと掛け持ちはとんでもないことだ…。

真彩希帆さんが演じるルーシーが、とても共感できるルーシーで良かったです。
幼く弱者で、恋をして「Someone Like You」で世界が鮮やかに変わって見えるさまがとても伝わってきて、だから自身の置かれた状況に絶望する気持ちが痛いほど分かって。

笹本玲奈さんのルーシーも魅力的で、娼婦のパフォーマンスが圧倒的で惚れ惚れしますが、少女のような素に戻ったときがまた良い。

Dream Amiさん、歌声がエマにぴったりで、特にラストで包容力を強く感じるエマでした。

ラストは、エマとアターソン、こんなに愛のある2人がそばにいてくれて本当に良かったねジキル…という気持ちに。

川口竜也さんのサベージが、次殺されるのは自分…と怯えまくるのが、3階席にもめちゃくちゃ伝わる演技で最高でした。

個性と安定感の強いキャスティング良かったです。

セットや照明も印象的でした。

再演待っています。

「ジキル&ハイド」
2023年3月11日~28日
@東京国際フォーラムホールC
名古屋・山形・大阪公演あり
「ジキル&ハイド」公式サイト